古川設計室による伝統構法の家づくり

鎮魂の家

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建築地:宇城市
竣工:2007年3月
延べ面積:164.95㎡(50坪)
施工:楠元建設
棟梁:平田 保

定年になり、新居でゆっくり生活することが夢だったが、定年間際に余命1年の宣告を受けた。設計から完成まで最低1年半は必要である。最近の簡略住宅は半年もかからないので、半年は住めるが、木組みの家でなければいけないという強い意志があった。住めないかもしれないが設計は進めた。設計は完成したが逝去された。しかし、遺族は本人の意思を受け継ぎ工事を進め、施主の部屋、机、クローゼットができた。最高の生活の一歩手前とあまりにも残念であった。

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